イギリス生まれのブロンプトン。
乗るほどに愛着が増してくる、この名車は普通の自転車にはない、独特のパーツがたくさんあります。
この記事では、そんなブロンプトンの各パーツの名称と機能を紹介したいと思います。
※写真はモノクロ写真に説明箇所を赤塗していますので、実際の色とは異なります。
シートクランプレバー

シートクランプを締めたり緩めたりするためのレバーです。
ブロンプトンの折りたたみや組立時にシートポストを伸縮するために使用します。
シートクランプのボルトが緩んでいると、走行中にシートポストが下がったりしますので、定期的に点検しましょう。
メインフレームヒンジ

メインフレームを折りたたみむ箇所のヒンジです。このヒンジには、銀色のクランププレートと、クランプレバーが構成されています。
組立時は、写真のようにクランププレートでヒンジを挟み込んで、クランプレバーで締め付ける事でヒンジを固定します。
折りたたみ時は、クランプレバーを緩めてクランププレートをヒンジが動くようにします。
参考記事:

ステムヒンジ

ハンドルバーステムの根元部分にあるヒンジです。
メインフレームヒンジと同様にクランププレートとクランプレバーで固定します。
参考記事:

リア固定フック

リアフレームがメインフレームから離れてしまわないように、このリア固定フックでロックする仕組みになっています。
折りたたみ時には、レバーを握ってロックを解除してからリアフレームを折りたたみます。
リアエラストマー

エラストマー製の衝撃吸収装置とリアフレームとメインフレームの接続装置を兼ねた物です。
社外のオプションが色々と販売されていて、乗り心地を変えるためにカスタムしているユーザーも多いようです。
段差などでギシギシと異音がする場合は、このエラストマーのグリス切れかも知れません。
リアヒンジ
ペダル付け根の後方にあるリアヒンジは、後輪の折りたたみ、組み立て時に可動するリアフレームの一部です。
ヒンジそのものには固定する装置はついていませんが、リアフレーム上部にあるリア固定フックで固定されています。
ペダルを踏み込んだ時にギシギシと異音がする場合にはこのヒンジが油切れしたり、ガタツキがある可能性があります。
このヒンジがガタツキ始めたら、販売店で交換してもらいましょう。
早めに手当てしないと、フレームが傷んでしまう場合があるようです。

ペンタクリップ

シートポストにサドルを取り付けるための部品です。横のネジを締めつけて固定しています。
サドルの前後や上下を調整するときはネジを緩めて調整します。
なお、ペンタクリップを取り外して、中の部品を180度回転させると前後の可動域を変更する事ができます。
空気入れ

標準装備されている空気入れは車体のリアフレーム左側に固定されています。
取り外す時は、下のグリップ部側から取り外します。
取り付ける時は、上から取り付けます。

空気入れを使った後にフレームに取り付けると、赤い部分が浮いた状態になります。
このままで走行すると、空気入れを紛失してしまう場合がありますので、下の写真のように赤い部分を押し込んでおきましょう。

参考記事:

インジケーターチェーン

内装3速モデルの内装ギアを変速するためのチェーンです。
タイヤ交換やパンク時など後輪の着脱時には調整が必要になりますので、調整方法は知っておいた方が良いです。
参考記事:

チェーンテンショナー

自転車を折りたたんだ時にチェーンが外れないようにテンションをかけておくための部品です。
外装ギヤ付きモデルの場合はウイングプレートと組み合わせて変速するための機能も兼ねています。
そのため、外装ギヤ付き(2速・6速)モデルと、内装ギヤだけ(3速)モデルとではチェーンテンショナーの形状に違いがあります。
写真は6速モデルです。
3速モデルの場合はプーリーをカスタマイズするのも簡単だそうです。
ウイングプレート

外装ギヤを変速するための装置です。左ハンドルのシフトレバーと繋がっていて可動します。
フロントフック

折りたたみ時に前輪をチェーンステイに固定するためのフックです。
プラスチック製なので、転倒時に割れてしまうというトラブルもたまにあるようです。交換は簡単に可能ですし、チタン製の社外品も販売されています。
ストップディスク

リアブレーキのボルト先端に取り付けられる円盤状の部品です。
折り畳み時にシートポストに当たることで、不用意に自転車が展開してしまわないようにします。

前輪を折りたたむ前にシートポストを下げても、ディスクに当って最後まで下がらない。

きちんと折りたたんだ後は、上の写真のようにシートポストに当たって、リアフレームが下に落ちないようになっています。
他にもブロンプトンの情報を発信しています。よろしければ次の記事も読んでみてください。

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