この記事では、サイクルトレーラーの Burley Travoy (トラボーイ) の紹介と、実際に使ってみたメリット・デメリットなどのインプレッションをお伝えします。
サイクルトレーラーとは、独立した車輪を持つキャリアカーで、自転車の後方に連結して荷物や子供を運搬する被牽引車のことです。独立した車輪に荷重が分散するため、自転車本体にすべての荷物を積載するよりも楽に移動できるようになります。
そのため、自転車でのキャンプツーリングでは荷物をパニアバッグなどに詰め込んだり、ザックに入れて背負ったりしますが、その代わりにサイクルトレーラーに荷物を積載することで、グッと快適に移動することができます。
Burley Travoy (トラボーイ) とは
Burley Travoy (トラボーイ) は自転車に簡単に接続することができるトレーラー(荷車)です。
荷台やパニアバッグなどに比べて、大量かつ重量があるものを運ぶことができるので、荷物の多いキャンプツーリングや、大きな買い物をする時に威力を発揮します。
トレーラーとしてだけではなく、キャリーカートとしても利用することができる優れものなのです。
同様のトレーラーは数多く販売されていますが、 Burley Travoy は特に評判が良く、デザインや、自転車と組み合わせたときの見た目もカッコ良いので、トレーラーの中では一番人気があるのではないでしょうか。
次のような特徴があります。
- チューブ式の大きな車輪なので走行が安定している。
- 自転車との接続は、ワンタッチで簡単。
- 使わないときにはコンパクトに折りたたんで収納できる。
使ってみて特に利便性を感じたのは、未使用時にコンパクトに収納できる点です。休日などで利用する時間よりも、使わずに保管している時間の方が長いため、保管時の収納場所は非常に重要になります。
開封~組み立てまで
さて、以前よりずっと欲しかったこのTravoy。待ちに待った品物が届きましたので開封して組み立てていきたいと思います。思ったよりも大き目な段ボールに入った状態で届きました。
箱を開けると、ビニール袋に覆われた本体と説明書が入っています。
一番目立つようにA4ペラの注意書きが入っています。タイヤの空気圧には注意が必要みたいです。実際に使う頻度はそんなに高いわけでは無いので、使う都度で必ず空気圧のチェックはした方が良いです。(体験談)
本体は、トートバッグに収納されています。
付属品は、英語の説明書と、連結金具(ヒッチ)、荷物を留めるストラップ2本、それに六角レンチ。
本体とホイールをトートバッグから取り出しました。
ホイールのタイヤには、空気が入っていませんでしたので、米式の空気入れで、2.4kgf/cm2の圧で空気を入れます。
空気を入れ終えたら、ホイールを本体に取り付けますが、このとき、下の写真のようにホイール表側の真ん中を押した状態で本体の穴にホイールのシャフトを差し込みます。
下の写真は、ホイールのシャフト側です。ホイール表側を押すと、シャフトボッチがへこむような仕組みになっています。
スタンドを出してみますと、こちらもボッチで止まるようになっています。このスタンドを畳む際に、ボッチをペン先などで押し込むと、二度と戻らなくなってしまうことがあるらしいので注意です。
底床部を広げて完成です。あっという間ですね。
このままの状態で、キャリーカートとして利用することができます。
底床部を折りたたむときは、底床部の裏側にあるワイヤーを引っ張りながら折りたたむ必要があります。
トートバッグの取り付け
標準装備のトートバッグの裏側には、4つの取り付け用クリップが縫い付けてあります。
このクリップを、 Travoy のフレームにあるタイダウンボタンに引っ掛けて、取り付けます。
トートバッグを取り付けると、トートバッグが Travoy の車輪と擦れてしまうという事があります。この対策として、トートバッグの中に仕切りなどの”型”を入れるか、専用のホイールガードを取り付けた方が良いようです。
※2023年追記 V3はホイールガードが標準装備されています。
※2020年5月27日追記:
専用のホイールガードは購入をお勧めします。
参考記事:Burley Travoy (トラヴォイ)のホイールガードは必需品
ブロンプトンとの接続
自転車に接続するためには、連結金具(ヒッチ)を自転車のシートポストに取り付けます。こちらはボルト2本で締め付けるだけですから、あっという間に取付完了です。
Travoy のコネクターが水平になるように取り付けるため、シートポストの上の方に取り付けておきます。
下の写真のように、ヒッチの金属ピンに、本体のコネクターにある穴を通すだけで接続は完了です。意外とシンプルでびっくりしました。
ブロンプトンと Travoy を接続すると、自転車の後方が、かなり長い状態になっていますね。右左折や進路変更時に、Travoy を脱輪させたり、自転車が転倒するような事にならないよう、注意が必要です。
試走
さて、Travoy のインストールが完了しましたので、たき火の装備を積み込んで、近所の公園まで走ってみます。
うほほー!!めっちゃくちゃ快適です。
巡行中は、けん引していることを忘れるくらい軽やか!!
まさに、期待通りの引き心地です。いや、けん引していることをまったくと言っていいほど感じません。
試走の途中で、薪を拾ってきました。IKEA のバッグはこういう時も便利ですね。 そして、Travoy だと、拾った薪もチョイと乗せて走ることができて便利です。
スノーピークの焚火台Sと、自宅から持ってきた廃材と桜の枝です。着火剤の枯葉は大量に落ちています。今日はこの他にもアルミテーブルとヘリノックスチェア、ポットやカップなどを持ってきています。
これらの荷物を付属のトートバッグに入れても、まだまだ余裕がありました。
愛車のブロンプトン S6L と Travoy を眺めながら焚火をして、お湯を沸かします。
沸かしたお湯で、インスタントコーヒーを飲んで、誰もいない公園のBBQ場でボケーっと気を緩めて、熾火を楽しみます。
今までは、これだけの装備を自転車で運ぶためには、フロントバッグとリュックサックに荷物を詰めこんで、フラフラしながら自転車を漕がなければなりませんでした。
トラボーイがあると、そんな不安定で危険な状態にはならず、しかも大量の荷物を楽に運べるというのを実感しました。
感想
今までのブロンプトンSバッグや、デイバッグに比べたら、かなり大量に荷物を積むことができるので、荷物をじっくり選ぶことなく、大きなトートバッグにポイポイ入れればいいし、自転車に対する重さの抵抗は、パニアバッグの時に比べて、ぜんぜん余裕です。
しいていえば、段差を乗り越えたときに、コツッとシートポストに僅かな振動がくるのと、下り坂でのブレーキングで後ろから押されるような感じがしたことがちょっと気になりました。でも、パニアバッグでキャンプツーリングをしたときの事を思い出すと、気にもならない程度に思えました。
今回のこの Burley Travoy (トラヴォイ) は、本当にじっくり考えて購入しただけあって、ファーストインプレッションでも今までになく、”買ってよかった” と思える一品でした。
メリット・デメリット
後日、ブロンプトン+Travoyで1泊2日のキャンプツーリングに行ってきました。新幹線で輪行して、40キロほど自転車で走ってからキャンプ。帰りはその逆の道のりです。
メリット
- 輪行時もトレーラーをそのまま引いて歩けるので、駅構内を荷物を担いで歩かなくても済むのは、かなり楽でした。そして電車内でも意外と邪魔にならない大きさでした。
- 走行時は自転車に荷物を積んで走るのと比べたら、雲泥の差です。当然ですが、ものすごく楽です。
- かなり大量の荷物を運んでも平気でした。今回の量をトレーラーを使わずに運んだら、ホトホト疲れてしまったと思います。
- 走行が安定していて、多少の段差でも気になりませんでした。
デメリット
- 輪行時に階段での移動は危険ですから、必ずエレベーターを使いましょう。
- サイクリング途中で階段を上る個所があって、その時は自転車と別々に運ぶ必要があり、階段を往復しなければならなかった。
- 軽車両扱いになるので、歩道は走れません。
いかがでしたか?
個人的にはメリットが多く、今後もこのTravoyを愛用していくこと間違いなしの太鼓判です。
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以上、「Burley Travoy (トラボーイ)をブロンプトンに接続して走ってみた結果・・・。」でした。
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