ブロンプトンとは
イギリス人のアンドリューリッチーさんが考案した折りたたみ自転車で、驚くほどコンパクトに折りたたむ事ができる自転車です。
日本はもとより、世界中で愛されていて、30年以上のロングセラー、そして、今でも大人気の折りたたみ自転車です。
また、小径車ながらも、ママチャリよりも速く走ることができるんです。
ブロンプトンの特徴
ブロンプトンは他の自転車に比べて、以下の特徴があります。
- 簡単に折りたたむことができて、なおかつ、超コンパクト。
- 折りたたんだ状態で持ち上げても形が崩れない。
- 折りたたんだ状態で不安定になる事なく自立する。
- 実用車として十分に頑丈な作りである。
基本的にはスポーツ車という位置づけではなく、海外では実用車として通勤に使われる事も多いようです。
折りたたみ時はオフィスの机の下にしまっておく事ができるサイズです。

日本では、箱型で小さく折りたたむ事が出来るという特徴から、輪行するときに偉力を発揮できるので、旅行に使われる方も多いようです。
※日本ではミズタニ自転車が輸入代理店となっています。
特徴的な折りたたみ方
この自転車の一番の特徴である折りたたみ方法です。
(1)右側クランクの位置を上にセットし、リア固定フックを解除し後輪を収めます。このとき、ハンドルを少し左に切っておくと後輪がスムーズに収まります。

(2)メインフレームのヒンジボルトを約4~5回転させヒンジを開き、ハンドルステムを持ち、前輪を前に向けたまま後方に移動させ、前輪の左側にあるフックをリアフレームに乗せます。これで前輪が固定されます。

(3)ハンドルステムのヒンジボルトを約4~5回転させ、ヒンジを開いてから、ハンドルをたたみ、ハンドルバーキャッチにハンドルニップルを固定します。

(4)シートクイックレリーズを開き、サドルを下げたあと、シートクイックレリーズを閉めます。サドルが下がることで、後輪が開くのを抑止することになります。同時に左側のペダルをクランクに沿うように折りたたみ終了です。

※(4)では、クランクを回して、右側のペダルが前輪に触れるように調整します。

この動作に慣れると、あっという間に折りたたみができます。
ラインナップと走りの特徴
ブロンプトンはメインとなるフレームが一種類だけで、ハンドル形状、変速段数、キャリアの有無によってラインナップが分けられます。
きめ細かくオーダーメイドすることも可能ですが、輸入元の水谷自転車からは何種類かのラインナップでの定番展開がされています。
機種はM3Rなどといった3桁の文字で決められており、左から1文字目がハンドル形状、2文字目が変速段数、3文字目がキャリアの有無を表しています。
- ハンドル形状は3種類で、標準タイプのM, スポーツタイプのS, ツーリングタイプのPがあります。
- 変速は、1速、外装2速、内装3速、内外装6速があります。※2018年の定番ラインナップに1速はありません。
- キャリアはRがキャリア有、Lがキャリアなしです。※定番ラインナップに含まれていませんが、泥除もキャリアも無いモデルはEとなります。
そして、2018年モデルのラインナップは以下の8通りです。
M3L:Mハンドル内装3速泥除け付き

出典:ミズタニ自転車
上品で最もブロンプトンらしいMタイプハンドルを採用した3段変速モデル。
ブロンプトンの定番商品として永く愛されており、リラックスしたポジションが快適な走りを提供してくれます。
M3R:Mハンドル内装3速泥除け・キャリア付き

出典:ミズタニ自転車
上品で最もブロンプトンらしいMタイプハンドルを採用した3段変速モデル。ブロンプトンの定番商品として永く愛されており、リラックスしたポジションが快適な走りを提供してくれます。 付属のリアキャリアに最大10kgまで荷物を積むことが可能です。
M6L:Mハンドル6速泥除け付き

出典:ミズタニ自転車
ブロンプトンらしいMタイプハンドルを採用した6段変速モデル。
ワイドなギアレシオがアップダウンの多い日本の市街地に適しています。
M6R:Mハンドル6速泥除け・キャリア付き

出典:ミズタニ自転車
ブロンプトンらしいMタイプハンドルを採用した6段変速モデル。 ワイドなギアレシオがアップダウンの多い日本の市街地に適しています。 付属のリアキャリアに最大10kgまで荷物を積むことが可能です。
S2L:Sハンドル外装2速泥除け付き

出典:ミズタニ自転車
軽量かつスポーティーな乗り味を体感できるSタイプハンドルを採用した2段変速モデル。 内装ハブを用いていないため、M3Lと比べて軽量に仕上がっています。 またMタイプと比べハンドル位置が8センチほど低いため、小柄な方にもお薦めです。
S6L:Sハンドル6速泥除け付き

出典:ミズタニ自転車
ブロンプトンを最もスポーティーに楽しむことができるSタイプハンドルを採用した6段変速モデルです。 アップダウンの多い地形にはもちろんのこと、長距離を走る際にも適しています。
P6L:Pハンドル6速泥除け付き

出典:ミズタニ自転車
ツーリングに対応するためにデザインされ、複数のグリップ位置を選べる汎用性の高いPタイプハンドルを採用した6段変速モデルです。 アップダウンの多い地形にはもちろんのこと、長距離を走る際にも適しています。
P6R:Pハンドル6速泥除け・キャリア付き

出典:ミズタニ自転車
ツーリングに対応するためにデザインされ、複数のグリップ位置を選べる汎用性の高いPタイプハンドルを採用した6段変速モデルです。 アップダウンの多い地形にはもちろんのこと、長距離を走る際にも適しています。 付属のリアキャリアに最大10kgまで荷物を積むことが可能です。
ハンドルの選び方
ブロンプトンのハンドルには3種類あり、それぞれで楽しみ方が違ってきます。
- M: 標準タイプのMはリラックスしたスタイルで乗る形状です。上半身が真っすぐになった姿勢で自転車を漕ぐことになります。
- S: Sは前傾姿勢で自転車を漕ぐスタイルで、よりスポーティになります。
- P: Pは基本的にはMと同様のリラックスしたスタイルで乗りますが、ハンドルの下部分を持って漕ぐと、Sよりも深い前傾姿勢を取ることができます。
ただし、Pハンドルで下ハンを握った場合でも、ブレーキレバーは上にあるので、通常の街乗りで下ハンを握るのは安全上問題があるかも知れません。

ブロンプトンの変速機について
ブロンプトンの変速機は、2速、3速、6速の三通りがあります。
- 2速 フロントチェーンリングに54Tが、リアは外装12/16Tとなっています。
- 3速 フロント50T、リア内装3速
- 6速 フロント50T、リア内装3速 + 外装13/16T

ブロンプトンの泥除け・キャリア
リアキャリア付きがR、キャリア無し泥除け付きがL、泥除け無しがEとなっています。

ブロンプトンの買い方
店舗・またはミズタニ自転車の在庫から買う
ブロンプトンを取り扱っているお店の店頭在庫にお気に入りのモデルと色があれば、その場で、無い場合でも、輸入元のミズタニ自転車に在庫があれば、翌営業日に店舗に向けて発送してもらえるそうです。納期については、整備する時間を考慮して、お店と相談することになります。
また、在庫が無い場合には、イギリスから取り寄せるのに2~3か月かかるそうです。
自分の好みでオーダーする。
B-Spokeに対応している店舗であれば、フレームカラー、ギア、ハンドル、スーパーライト仕様など、オプションを自由に選択して、自分好みのブロンプトンをオーダーすることができます。
B-Spokeのシミュレーション
https://jp.brompton.com/Build-your-Brompton
このシステムでオーダーすると、2か月半くらいの納期だそうです。
以上、「大人気のブロンプトンはどんな自転車?ブロンプトンについて調べてみた」でした。