ブロンプトンを長く乗っていると、あちらこちらから異音がするようになってきます。
今回はリアフレームと本体フレームの接合部ヒンジからの異音と防止方法についての記事になります。
リアヒンジ:リアトライアングルとホイールがメインフレームの下でスイングして自転車を折りたたむことができるようにする結合部
音がする場所の特定
ブロンプトンを展開した状態で、シートに腰かけて左右どちらかのペダルに足をかけます。
このとき、左足ならペダルは9時の位置、右足なら3時の位置にしておきます。
後輪のブレーキをしっかりと握った状態でペダルを踏み込んだときに、ギシギシときしむ音がする場合は、 リアフレームと本体フレームの接合部ヒンジからの異音と思って良いでしょう。
リアヒンジへの注油
ブロンプトンのリアフレームと本体フレームの接合部ヒンジからの異音がする場合は、上の写真の赤丸部分にある白いプラスチック製部品の隙間にKURE 5-56などの潤滑剤を注します。
音が大きな場合は、たっぷり目に注油します。
砂や埃を巻き込みやすいグリスよりも、こういった潤滑剤のほうが良いようです。
ワコーズのラスペネなら、強力な浸透性、潤滑性、 防錆性、水置換性があるので、錆びたネジを緩めたり、水で濡れた状態でも使う事ができます。
ラスペネは、プロの自転車屋さんも良く使っていますね。
ところで、ブロンプトンをお座りした状態で注油しようとすると、下の写真右側のように、ワイヤーが邪魔で注油しづらいので、展開しておいた方が良いです。
ブロンプトンのメンテナンス用スタンドがあると、このような作業の時にブロンプトンを展開した状態で固定できるので便利です。
最後になりますが、ヒンジ部分のガタツキある場合は、部品交換が必要です。チェーンステイなど他部品の破損につながりますので、早めに販売店に相談しましょう。
リアヒンジのブッシュ交換について
リアヒンジのブッシュ交換は、専用工具を必要とします。また、作業が正しく行われないと、自転車が安全に乗れなくなったり、自転車が損傷したりするリスクがあります。
ですので、リアヒンジの交換は、ブロンプトンの取り扱い店舗に依頼することをお勧めします。
リアヒンジは、スチールスピンドルとナイロン製のブッシュで構成されています。
ナイロンがあることで、スムーズに回転できるようになっています。そして、ナイロンがすり減ることで、自転車のフレームを保護するようになっています。ですから、この部品が摩耗してくると交換が必要になります。
リアヒンジのブッシュは、自転車のリアフレームを左右に振って摩耗を確認できます。振った時に動きや異音がある場合は、リアヒンジブッシュを交換する必要があります。
リアヒンジのブッシュが摩耗したまま自転車に乗ると、リアフレームを保持しているボルトにストレスがかかるため、フレームを痛めてしまう可能性があります。
リアヒンジのブッシュ交換の頻度
交換が必要になるまでの期間は、使用頻度、乗り方、体重や漕力、折りたたみの回数、などによって大きく異なります。
ほとんどのユーザーは、年に一度くらいの点検時にチェックするようにしておき、あまり乗らないユーザーは、交換が必要なほど摩耗するまでには、数年はかかるようです。
以上、「ブロンプトンのリアヒンジから異音を消すには」でした。
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