JRは特にそうなのですが、改札内では折りたたみ自転車であっても、専用の袋にしっかりと収納する決まりになっているので、ブロンプトンにせっかく付いているコロコロを使用することができません。
ブロンプトンで輪行するときに、「ころがーる」という輪行袋を使うと、楽に移動ができます。
でも、キャリアの無いタイプのブロンプトンは、自転車を収納した状態で、うまく自立できずに、すぐに倒れてしまいいます。
ですから、ショップでもキャリアのないブロンプトンオーナーには、「ころがーる」を、おすすめしていないようです。
しかし、やっぱりころがーるで輪行したいですよね。
そこで、この記事では、キャリアの無いタイプのブロンプトンでも、快適に「ころがーる」を使える技を紹介します。
そのままでは自立しない
まずは『ころがーる』に、そのままキャリア無しのブロンプトンを乗せた場合にどうなるかというのをやってみました。
『ころがーる』にキャリア無しのブロンプトンS6Lを乗せると、簡単に横に倒れてしまいます。

写真をご覧いただくと分かるのですが、本体の前輪部分が当たるところがちょうど折り目になっていて、そこからぐにゃりと倒れてしまうようです。

キャリアがあるブロンプトンの場合は、しっかりと自立することができるので大丈夫のようです。
私はキャリアなしのタイプのブロンプトンS6Lに乗っていますが、新幹線で移動するときなどは、やはり、どうしても転がして移動したい。
駅構内の結構な長い距離を担いで歩くのはキツいし、ブロンプトン以外にもバッグも持っているので大変です。
「ころがーる」で自立させる簡単な工夫
さて、キャリアが無いプロンプトの場合は、前述の折れ曲がる部分に何か補強してやればうまくいきそうな気がします。
まずは、軽さと薄さ、強度がちょうど良さそうな、ホームセンターで売っていたアルミと樹脂の複合板を適当な大きさにカットしたもので試してみます。
※強度に不安があったため、後日シナベニヤ板に変更

今回は20cm×25cmの大きさにカットしました。

角はニッパーで丸くしておきます。

板の加工としては、以上になります。
カットした板を、折れ曲がる部分に当たるようにセットして、ブロンプトンを輪行袋に装着します。


ちょうど前輪と後輪の泥除け部が板に当たるように置きます。この時は『ころがーる』は折れ曲がっています。

『ころがーる』のベルトでブロンプトンを締め上げると、『ころがーる』の折れ曲り部分が板に沿ってピッタリと立ち上がります。

おおっ!!期待通りの安定感です。

『ころがーる』のジッパーを閉めて、完成です。

しっかりと自立して安定しています。輪行袋のベルトをブロンプトンにしっかりと固定して、輪行袋の蓋を閉じて転がすと、安定したまま転がすことができました。

何度か試してみましたが今のところ、自転車が倒れてしまうようなトラブルは発生しませんでした。
バッグを取り付けても安定しています。

※アルミ板は次第に変形してくるので、長期にわたる耐久性は低そうです。
そのため、現在は厚さ5mmのシナベニヤ板に変更しました。
※この記事で紹介した方法は、メーカーの推奨利用方法ではありません。
「ころがーる」の収納
『ころがーる』の収納時は、板を真ん中に挟み込んで閉じれば問題なく収納することができます。


以上、「ブロンプトンの輪行袋『ころがーる』を、キャリアなしのブロンプトンでも快適に使う技」でした。