ブロンプトンの6速モデルの変速機は外装2速と内装3速を組み合わせる事で、2×3=6速となっています。
外装の2速を固定したまま、内装を1速、2速、3速と上げていくと、ペダルが急に重くなるので、ブロンプトンに慣れていない人は、「何?この急激な差は!?」と戸惑ってしまいます。
スムーズなシフトチェンジをするには、左右のシフターを同時に操作しなければならないので、頭がこんがらがって旨くシフトチェンジをできなかったりと、イライラしちゃう人もいるのではないでしょうか。
そ今回はそんなブロンプトンの6速モデルを乗りこなすための、ギアチェンジのちょっとしたコツをお伝えします。
6速モデルの変速ギアの仕組み
ブロンプトンの場合、外装2速ギア、内装3速ギアとも、リアホイールに装備されています。

内装3速はハブの中にあるので、ギアを外から見る事はできません。
外装2速は、後輪にチェーンが掛かっている部分で、歯の付いた円盤が2枚あるのが分かります。(上の写真)
内装3速のシフトチェンジはシフターから延びたワイヤーが、変速用チェーンロッド(写真青丸)を経由して内装ギアと繋がっていて、変速されます。
外装2速は、シフターから延びたワイヤーが、変速用ウィング(写真赤丸)に繋がっていて、このウイングが動くことによって変速されます。

外装2速(ハンドル左のシフター)

写真は、ハンドル左手側にある外装2段の変速レバー。
表記は(-)マイナスと(+)プラスのみで、外装2速のギアチェンジを行います。
リア外装の2速は、13T/16Tとなっています。
内装ギアを固定したまま、外装2速を変化させた場合には、急激な差は感じないと思います。
内装3速(ハンドル右のシフター)
ハンドル右手側にある内装3段の変速レバー。3がトップ側です。

そして、急激な差を感じさせるクセモノがこの内装3速です。
リア内装の3速はスターミーアーチャーというメーカーのもので、変速時にはペダルをこぐ足を止めないと変速できない(力を入れたままだと、変速しにくい・壊れやすい)という特徴があります。
1->2->3のそれぞれのギア比が大きく違うので、外装ギアを固定したまま、内装ギアを変えると、急にペダルが重くなったり、軽くなったりと、戸惑うとともに、足にも負担がかかってしまいます。
ギアチェンジ手順
ブロンプトン6速モデルの場合は、外装2速だけを変化させる場合は特に問題ありませんが、内装3速をギアチェンジするときには、外装2速も合わせて変化させないと、スムーズな変速ができません。
ローからトップへのギアチェンジ
これら内外装6速の組み合わせは、ローからトップまで以下の組み合わせ順となります。外装レバーを 左 、内装レバーを 右 と表記します。
ロー
1速 左[-] 右[1]
2速 左[+] 右[1]
3速 左[-] 右[2]
4速 左[+] 右[2]
5速 左[-] 右[3]
6速 左[+] 右[3]
トップ
順にシフトアップする操作方法は、以下のようになります。
- 1速 -> 2速 左[-] -> 左[+)
- 2速 -> 3速 左[+] -> 左[-] 同時に 右[1] -> 右[2]
- 3速 -> 4速 左[-] -> 左[+]
- 4速 -> 5速 左[+] -> 左[-] 同時に 右(2) -> 右[3]
- 5速 -> 6速 左[-] -> 左[+]
シフトダウンはこの逆になります。
これを頭で覚えるのは大変だし、何だかややこしいですよね。
シフトチェンジを簡単に覚えるには
まずは、左が [+] [-] のどちらなのかを常に頭に入れておくことです。
そして、あとは以下の通り操作すればOKです。
一段重いギアにしたいとき
- シフター左が[-]ならば、左を[+]にするだけ。
- シフター左が[+]ならば、足を止めて、左を[-]にするとともに、右をシフトアップ。
一段軽いギアにしたいとき
- シフター左が[-]ならば、足を止めて、左を[+]にするとともに、右をシフトダウン。
- シフター左が[+]ならば、左を[-]にするだけ。
以上、「ブロンプトン6速モデルのギアチェンジのコツ」でした。