普通の自転車は、クリンチャーと呼ばれる形式のタイヤで、タイヤの中にチューブが入っていて、チューブに空気を入れる事によってタイヤを膨らませています。
タイヤの違いで乗り心地が変わるというのは容易に想像できますが、自転車はチューブを変えることで、走りまでも変えることができるのです。
それは、チューブの重さや転がり抵抗によるところの違いがあります。それは、チューブの材質によって違いがでてくるところです。
チューブの材質
自転車のチューブの材質には、ラテックスチューブと、ブチルチューブとがあります。
ラテックスチューブは、天然ゴムから作られていて、薄く作ることができるため、とても軽いので、乗り心地が良く、転がり抵抗が少ないという特徴があります。しかし、粒子の密度が薄いため空気が抜けやすい、値段が高いという事もあり、レースに出場するロードバイクによく使われるようです。
ブチルチューブは、石油から化学合成したゴムで作られていて、ラテックスよりも粒子の密度が濃いため空気が逃げにくいのが特徴です。また、値段も安価で、市販品でもよく出回っていて、ブチルチューブを使われる事が当たり前のようです。
その反面、薄く作るとちぎれやすくなるので、ラテックスほどの軽量なチューブを作ることは難しいようです。
しかしながら、ブチルチューブは耐久性も高く、厚みによって用途に合わせた選択ができるメリットもあります。
その厚みは、一般的なものは 0.95mm程度、軽量重視なら、0.45mm程度、強度重視ですと、1.2mm程度となっています。
そして、新品で買った自転車には、ブチルゴムでできた標準的な厚みのチューブが付いているかと思います。
ブチルなのに軽い R’Air
パナレーサー チューブ R’AIR [W/O 700×23~28C] 仏式ロングバルブ(48mm)
パナレーサー リムテープ Poly-Lite(2本入り)
パナレーサーから発売されているR’Airというチューブは、ブチルチューブなのに軽量で、走行性能、耐久性ともにバランス良く作られており、かなりの人気あるようです。厚みは0.7mmくらいです。
標準的なチューブからパナレーサーのR’Airに変えてみると、とても走りが変わるのを実感できます。
R’Airの場合、リムうちパンクがしやすくなるという記事もありますが、私は今のところリムうちパンクをしたことはありません。
また、同じくパナレーサーから発売されているリムテープを使うと、よりパンク防止に効果が高いようです。
数百円の差で、この乗り心地を味わえるのですから、他のチューブを選ぶ目も肥えてきますよね。
以上、「手軽に乗り心地をアップ!自転車チューブ」でした。