ブロンプトン(BROMPTON)のフロントタイヤを交換して、取り付けた後で回転を確認したところ、す~っとなめらかに回転せずに、なんだかゴリゴリと嫌な感じがしたので、フロントのハブベアリングを調整しました。
購入してから3年ほど経過しているので、清掃してグリスアップも同時に行ってみました。
使用した工具
15mmスパナ
13mmハブスパナ(ペダルレンチで代用)
グリス
ディグリーザー
ウェス
ピンセット
ニトリル手袋
ベアリングの清掃
まずは自転車を展開してから、さかさまにします。
タイヤの空気を抜いてから、左右のナットを抜き去って、フロントホイールを持ち上げて自転車から取り外します。
ノーマルブロンプトンなので、下の写真のように、シャフトはネジ式になっています。
汚れがある場合はゴミが入らないように、あらかじめウェスできれいに掃除をしておきます。
内側のロックナット(13mm)をハブスパナで固定して、外側のロックナット(15mm)をレンチで回して取り外します。
外側のロックナットを取り外したら、内側のロックナットも取り去ります。
片側のロックナットを取り去ったら、反対側からシャフトを抜き去ります。
このとき、反対側のベアリングを落とさないように注意しましょう。
玉押しを取り外すと、中のベアリングが見えますので、ピンセットを使って、1個ずつ取り出します。
反対側のベアリングも同様に取り出します。
左右で何個ずつ入っているのかきちんと数えておいてください。
(2017年モデルのノーマルブロンプトンは、左右10個ずつのベアリングが入っていました。)
取り出したベアリングはディグリーザーを使って、古いグリスを綺麗に洗い流しておきます。
ベアリングに錆や傷があれば、新しいものと交換しましょう。
ベアリングを無くさないように注意!!
シャフトとハブ本体、玉押しは、ウェスで綺麗に清掃しておきましょう。
後から作業しやすいように、ベアリングにグリスを塗って馴染ませておきます。
こうしておくと、ピンセットで挟みやすいし、カップに入れたときにずれにくかったりします。
ハブ本体にグリスを充填します。
指にグリスを取って、塗り込んでいきます。(両側)
僕はこんなグリスを使っています。
ピンセットを使って、カップにベアリングを並べて挿入します。
ベアリングを入れたら、玉押しで蓋をしてから、反対側のベアリングも入れます。
両側のベアリングを入れ終わったら、シャフトを通して、外してあった内側のロックナット(13mm)を仮止めします。
ハブの調整
内側のロックナットを少しずつ締めていき、タイヤを回したときに、ガタのない、それでいてゴリゴリしない位置で止めておきます。
位置が決まったら、内側のロックナットは動かさずに、外側のロックナットを締めこんで固定します。
固定したら、シャフトを掴んでタイヤを床に押し付けて、シャフトを上下に揺らしてガタつかないことと、回転させて、なめらかに回ることを確認します。
わずかなガタがあるだけでも、ハブを痛める原因となってしまうため、しっかりと確認しましょう。
最後にタイヤを自転車本体に取り付けて完成です。
いかがでしたか?
こんなちょっとした調整をすることで、ブロンプトンも快適に、そして長持ちするようになると思います。
何より、愛着も増すというメリットもありますよ。
グリスアップ調整をしたブロンプトンで近くの公園まで試乗しに行ってきました。
以上、「ブロンプトンのハブベアリング グリスアップと調整」でした。
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